過払い金請求のトラブルに注意!悪徳事務所の手口と回避方法
過払い金請求は、過去に支払い過ぎていた利息を取り戻せる効果的な方法ですが、引き直し計算や業者との交渉などをしなければなりません。場合によっては、裁判所に行かなければならないため手間と時間がかかります。
そのため、過払い金請求は弁護士や司法書士など、借金問題に詳しい専門家に依頼することもできます。しかし、中には誠実に対応してもらえなかったり行き違いがあったりして、専門家との間にトラブルが起きるケースも少なくありません。
せっかく過払い金を取り戻せると思ったときに、新たなトラブルを抱えるのは避けたいところです。安心して債務整理を任せられる専門家を選ぶためにも、どのようなトラブルが起きやすいのか知っておくことが大切です。
過払い金請求のトラブルや詐欺の回避方法もくじ(メニュー)
過払い金請求でよくあるトラブル・回避方法
過払い金請求では、以下のようなトラブルがよく起こります。このようなトラブルを避けるには、正式な契約前に不明な点を解決しておくことが重要です。
少しでも不明な点を残したまま契約すれば、トラブルのもとになりかねません。また、信頼できる専門家に依頼することも重要なポイントです。
過払い金請求に特化した杉山事務所なら、これまでの豊富な経験を生かした丁寧な説明が可能なことに加え、不明な点は何度でも無料で相談できます。安心して債務整理を進められるので、まずはお気軽にご相談ください。
なお、すでにトラブルが起きている場合は、弁護士会や司法書士会、法テラスなどの第三者に相談しましょう。
経験の少ない弁護士・司法書士に頼んでしまう
弁護士・司法書士には、離婚問題や交通事故関連など、それぞれ得意分野が存在します。得意分野が異なる専門家に依頼すると、経験不足から適切に対応してもらえない恐れがあります。
例えば、相談したときは過払い金を満額取り戻すと豪語していたのに、実際に手続きしてみると思っていたよりも過払い金が少なかったケースも珍しくありません。
専門家の中には、経験がないにもかかわらず、契約欲しさに良いことばかり言っている者もいます。正式に依頼する前にまずは無料相談を利用し、実際に過払い金請求をおこなった件数や直近の過払い金返還額などを聞いて、経験値を確認しておきましょう。
担当者や説明が変わる
弁護士・司法書士事務所によっては、担当者が頻繁に変わって不信感を抱いてしまうケースもあります。担当者が変わると、その都度言っていることが変わったり、情報がきちんと引き継がれなかったりしてトラブルになるケースがあります。
契約前に、担当者が誰になるのか、手続き中に変わる可能性があるのかどうか確認しておきましょう。
無理やり契約させられる
過払い金請求については、無料の相談や過払い金診断をおこなっている事務所も多いです。ところが、無料のはずなのにしつこく勧誘され、結局契約するまで帰らせてもらえなかったというトラブルもよく見られます。
このような事務所は誠実な対応が期待できないので、遠慮せず断固とした態度で断りましょう。
進捗を教えてくれない
過払い金請求を正式に依頼したものの、いくら待っても専門家からの報告がまったくないというトラブルも多いです。何度連絡しても担当者が不在で連絡をもらえなかったり、話しをはぐらかされたりして進捗を把握できないケースがあります。
手続きがどうなっているかわからないと不安も増すため、契約前に「どれくらいの頻度で報告してもらえるのか」確認しておきましょう。
書類を見せてもらえない
過払い金請求では、債権者から取り寄せる取引履歴や合意した場合の和解書など、さまざまな書類を取り扱います。本来であれば債務者も書類をチェックして状況を把握しておきたいところですが、中にはこういった書類を債務者に見せてくれない専門家もいるので注意が必要です。
書類の内容を口頭でしか教えてもらえないと、手続きの正しい状況や内容が把握できません。不当に高額な費用を請求される詐欺の可能性もあるため、書類は必ず提示する旨を契約書に明記してもらいましょう。
不利な計算方法で処理される
過払い金の可能性がある場合、取引履歴をもとに引き直し計算をします。このとき、いくつかある計算方法のうち、「利息非充当方式」という一番不利な計算方法で処理されるというのも起きやすいトラブルです。
利息非充当方式は債権者が少しでも返還するお金を少なくするために用いる計算方法であり、本来なら専門家は利息充当方式を用いて多くのお金を取り戻そうとします。損をしないためにも、契約前にどの計算方法を用いるのか確認しておきましょう。
過払い金の返還額が大幅に減る・早期和解
専門家によっては、過払い金を大幅に減額するなど、債務者に不利な内容で早期和解を勧めてくることもあります。債権者が過払い金請求を受け入れやすい内容にして、早く案件を片付けようとするのです。
これでは債務者が損をしてしまうため、契約前に過払い金の返還率や返還期間をチェックしておきましょう。平均と比べて返還期間があまりにも短い場合、過払い金減額による早期和解を繰り返している可能性があります。
過払い金の返還率や返還期間に問題がある場合は、そもそも契約しないことが大切です。契約後に過払い金の減額などがわかった場合は、決して和解に同意せず、ほかの事務所や公的機関に相談するようにしましょう。
着手金を支払ったのに途中で手続きを止められた
専門家に過払い金請求の経験が不足していると、スムーズに請求できずに手続きが中断してしまうことがあります。着手金を支払ったにもかかわらず手続きがストップすればお金が無駄になる可能性もあるため、最初から経験豊富な専門家に依頼することが大切です。
司法書士・弁護士に払う費用が高額
過払い金請求を専門家に依頼すると、一定の費用がかかります。多くの事務所では適正な金額が設定されていますが、平均よりも高額の費用を請求されるトラブルも多いです。過払い金よりも費用のほうが高く、手元にお金が残らないこともあります。
弁護士会・司法書士会で定めた費用の相場を超えていないかどうか、契約前にきちんと確認しましょう。また、過払い金が少なかった場合、費用がどうなるのかもあわせて確認しておくと安心です。
過払い金が振り込まれるのが遅い
過払い金は、返還されるまでに数カ月かかることもあります。詳しい返還時期について説明を受けていないと、ご自身で予想していたよりも返還が遅くなり、予定が狂うなどのトラブルが起きかねません。返還時期について事前に確認し、進捗状況もこまめに教えてもらうようにしましょう。
説明のない費用がかかった
専門家に依頼した場合は費用を支払いますが、いざ請求の段階になって事前説明になかった費用を求められるトラブルも多いです。予定外の出費を防ぐためにも、費用に関しては契約前にしつこいくらいに確認しましょう。口頭での確認だけでは不安なので、契約書にすべて明記してもらうのがおすすめです。
知らないうちにブラックリストに載ってしまった
ブラックリストに載ると、ローンやクレジットカードなどの新規申し込みがむずかしくなるため、避けたいと考える方も多いです。
ところが、専門家の説明不足などにより、ブラックリスト入りすることを知らないまま過払い金請求をしてしまうケースも珍しくありません。ブラックリストに入ると簡単には削除されないため、契約前にブラックリスト入りするかどうか確認することが大切です。
家族に秘密だったのに過払い金請求後ばれてしまった
借金や過払い金請求の事実を家族に秘密にしている場合、手続き関連の書類が自宅に郵送される可能性もあるため注意が必要です。
自宅宛てに書類を送付する債権者がいるのに、専門家からの説明がなかったというトラブルもよく起こります。家族に秘密にしたい、情報保護は徹底してほしいなど、念入りに専門家へ依頼しておきましょう。
悪徳弁護士・司法書士の違法、グレーな手口
専門家は債務者の負担を軽くするため、親身になって過払い金請求のサポートをします。しかし、中には残念ながら利益を得ることを第一とした、悪質な弁護士・司法書士もいます。
悪質な専門家が使う手口を知り、利用されないように注意しましょう。
非弁行為
悪質な専門家とはいっても、それが本当に資格を持った正式な弁護士・司法書士とは限りません。本来、過払い金請求は弁護士・認定司法書士にしか認められていない手続きです。しかし、弁護士や認定司法書士をよそおい、無資格の一般人が手続きをする場合もあるため注意しなければなりません。
悪質な専門家の中には、そもそも専門家ですらない者が少なくないのです。もちろん、誠実に対応してくれたとしても、資格を持たない者が債務整理をすれば非弁行為となって法律に違反します。余計なトラブルを避けるためにも、本当に弁護士・認定司法書士の資格を持っているのかどうか確認してから契約しましょう。
なお、資格の確認はインターネットで簡単におこなえます。弁護士の場合は、日本弁護士連合会の公式サイトから名前などで検索したり、弁護士バッジの登録番号を確認したりしましょう。司法書士の場合は、日本司法書士会連合会の公式サイトで検索する、または身分証明書やバッジの番号で確認できます。
着手金詐欺
過払い金請求を依頼した際、専門家へ支払う費用のひとつの着手金というものがあります。その名の通り、案件に着手するにあたって請求される費用であり、一般的には手続きが始まる前に支払うものです。
悪質な専門家の中には、着手金だけ支払わせ、過払い金請求の手続きは放置する者もいます。もっと巧妙なところになると、簡単な書類を作成したり、債権者に一度だけ軽く連絡をしたりするなど、少しだけ対応するケースもあります。少しでも対応されると着手金詐欺として訴えるのがむずかしいため、十分に注意しなければなりません。
過払い金請求なら着手金無料で受けつけている専門家も多いので、着手金詐欺が心配な場合は探してみると良いでしょう。また、着手金の分割払いができるところを利用するのもおすすめです。
過払い金着服
債務者には過払い金がなかったと報告しておきながら、実際には返還された過払い金を着服する悪質な専門家もいます。裁判所を通さない過払い金請求では、専門家の独断でこういったことができてしまうのです。
着服を防ぐためには、和解書などの書類を確認し、過払い金の有無や返還額をきちんとチェックすることが重要です。
依頼するときに気をつけたい事務所の対応
弁護士事務所や司法書士事務所に過払い金請求を依頼する場合、トラブルを避けるためにも信頼できない事務所は避けたいところです。依頼時に気をつけたい事務所には以下のような特徴があるので、契約前にチェックしてみましょう。
担当司法書士・弁護士の知識や経験が不足している
過払い金請求を成功させられるかどうかは、実際に手続きを進める弁護士・司法書士の経験やスキルに左右されます。
事前に過払い金請求に詳しい事務所かどうかを調べたうえで担当者にも個別に経験を聞き、頼りないと感じたときは別の事務所を探したほうが安心です。
契約まで専門家と話しができない
相談に行った際、資格のない事務スタッフなどがまずは話を聞くという事務所があります。この場合、正式に契約するまで専門家と話ができないことがあるため注意しましょう。
借金という深刻な問題を任せる以上、契約する前に専門家との相性や、信頼できる相手かどうかなどを確認しておいたほうが安心です。
面談の時の態度がよくない
事務所に相談に行ったときは、専門家はもちろん事務スタッフも含めて態度を確認しましょう。横柄な態度をとる、敬語を使わない、相談者の話を聞かずに説明ばかりするなど、あまり親切さが感じられない事務所は避けたほうが無難です。正式に依頼しても、親身になってサポートしてくれる可能性は低いです。
デメリットやリスクの説明をしない
過払い金請求にはメリットだけでなくデメリットやリスクも存在するため、正しく理解したうえで判断することが大切です。メリットばかり説明する事務所は、契約してほしいだけで相談者のことを考えていない可能性もあるので注意しましょう。
費用の説明がわかりにくい
過払い金請求の内容や過払い金の有無などにもよりますが、専門家への依頼にはある程度の費用がかかります。ただでさえ借金で苦しんでいるため、費用はしつこいくらいに確認しておきたいところです。このため、費用の説明がわかりにくかったり、質問してもあいまいに答えたりする事務所は避けましょう。
契約書を交わさない
過払い金請求の依頼は、正式な契約にもとづくものです。お金が関わるものでもあるため、契約書でさまざまな内容を明記しておくことが欠かせません。契約書はトラブルが起きたときの証拠にもなるため、口約束だけで契約書を渡してくれない事務所には要注意です。
知り合いの弁護士・司法書士に頼む
知り合いの弁護士や司法書士に過払い金請求を依頼する場合、過払い金請求の経験があるかどうかは必ず確認しましょう。経験がなければ過払い金請求がスムーズに進まない可能性もあるため、依頼しないほうが無難です。もちろん、経験があれば問題はありません。
連絡がスムーズでない
専門家と依頼者間の説明不足により、トラブルが起きるケースも少なくありません。このため、専門家とはこまめに連絡をとれる環境が望ましいです。相談するときや、予約をした後の連絡がすぐに来ない事務所の場合、契約後の連絡も同様に遅くなりがちだと考えられるため注意しましょう。
過去に問題を起こしている
過払い金請求を任せる場合、信頼できる専門家や事務所であることが必要不可欠です。過去に問題を起こして懲戒処分を受けた弁護士・司法書士が在籍していたり、事務所自体が業務停止命令を受けたりしていないか確認しましょう。
トラブルを避けるために知るべき知識
専門家とのトラブルを避けるには、過払い金請求についてさまざまな知識を身につけることが欠かせません。知っておくと役立つ知識が主に5つあるので、それぞれ詳しく見てみましょう。
報酬の相場
1つ目は、弁護士・司法書士に支払う報酬についてです。報酬はそれぞれの事務所が自由に設定できますが、過払い金請求の場合は日本弁護士連合会・日本司法書士連合会によって相場が定められています。事務所が設定した報酬が相場より高すぎないか、事前に確認しておくと安心です。
過払い金請求における弁護士の報酬相場
着手金 | 1社あたり1万~2万円程度 |
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基本報酬 | 上限はなし ・着手金がない場合にかかることが多い。 ・着手金と基本報酬の両方をとる事務所もあります。 |
解決報酬金 | 1社あたり原則2万円以下 |
減額報酬金 | 減額した金額の10%以下 |
過払金報酬金 | 訴訟をした場合:回収額の25%以下 訴訟をしなかった場合:回収額の20%以下 |
過払い金請求における司法書士の報酬相場
着手金 | 1社あたり1万~2万円程度 ・設定していない事務所もあります。 ・着手金、基本報酬、解決報酬の合計が最大5万円までと決められています。 |
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基本報酬 | 1社あたり2万~3万円程度 ・着手金のかわりに設定している事務所もあります。 ・着手金、基本報酬、解決報酬の合計が最大5万円までと決められています。 |
解決報酬金 | 1社あたり2万円程度 ・設定していない事務所もあります。 ・着手金、基本報酬、解決報酬の合計が最大5万円までと決められています。 |
減額報酬金 | 減額した金額の10%以下 |
過払金報酬金 | 訴訟をした場合:回収額の25%以下 訴訟をしなかった場合:回収額の20%以下 |
NPO・ボランティアは信用しない
2つ目に、借金問題の解決支援をうたうNPOやボランティアなど、よく知らない相手は信用しないことも大切です。
NPOやボランティアの中には、悪質な専門家を紹介し、詐欺をはたらくところもあるので注意しましょう。専門家の資格を持たない人が「借金を軽くしてあげる」と言ってきた場合も、同様に信用してはいけません。
貸金業者が過払い金請求は詐欺だという
貸金業者などの債権者に「過払い金請求を検討している」と伝えると、「過払い金請求は詐欺だからやってはいけない」と言われることがあります。もちろん、過払い金請求は詐欺ではなく、国が認めた正式な借金解決方法なのでご安心ください。
過払い金請求をすると債権者がお金を回収できなくなるため、詐欺だとウソをついて過払い金請求させないようにしているだけです。
セカンドオピニオンが可能
弁護士・司法書士事務所は、正式な契約前に相談をすることも可能です。それぞれ得意不得意な分野や在籍する専門家が異なるため、複数の事務所に相談して信頼できるところを探しましょう。比較検討することで、その事務所におかしい部分がないかチェックすることもできます。
いろんなサイトに口コミがある
インターネットにはさまざまな商品・サービスの口コミがありますが、過払い金請求も例外ではありません。債務整理経験者の口コミをチェックすると、事務所のメリット・デメリットがわかります。どの事務所を選べば良いかわからない場合は、口コミを参考にするのもおすすめです。
ただし、いわゆるサクラやウソの口コミもあるので、できるだけ多くの口コミを調べて吟味することが大切です。
経験豊富な杉山事務所に無料相談
本来であれば、弁護士や司法書士は債務者に寄り添い、最善の方法を探りながら一緒に借金問題の解決を目指す存在です。しかし、実際には説明・経験不足や悪質な専門家などにより、トラブルが起きることも珍しくありません。
せっかく過払い金を取り戻せると思ったのに、トラブルに巻き込まれては本末転倒です。余計な負担を増やさないためにも、過払い金請求は信頼できる事務所に依頼しましょう。「過払い金請求をしたいけどトラブルが心配」という方は、杉山事務所までご相談ください。
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