過払い金請求の返還までの期間は?返還率の目安とより多く取り戻す方法

過払い金請求をしたら「どのくらいの期間で入金されるのか」「どのくらいの金額が戻ってくるのか(返還率)」については、手続きを自分でおこなうか・専門家に依頼するのかによっても変わってきますし、貸金業者によっても変わってきます。

ここでは過払い金の返還までの期間と返還率の目安についてご紹介していきます。

また、杉山事務所の過払い金無料相談では、1日でも早く過払い金を取り戻す方法や返還率を上げる方法についてもお伝えしています。過払い金無料相談は365日24時間受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

過払い金請求の返還率と入金までの期間

過払い金請求をした場合、返還率や入金までの期間は手続き方法や貸金業者によって変わってきますが、大きな違いが出るのは【自分で手続きをするか】それとも【司法書士や弁護士に手続きを依頼するか】です。

過払い金請求は貸金業者と直接交渉がある手続きです。貸金業者は交渉に慣れており、返金額をなるべく下げようと何かと理由をつけてきますので、交渉力やそれに伴う専門知識やノウハウがあるかは重要なポイントとなります。

自分で手続きした場合の返還率と入金までの期間

返還までの期間

6ヶ月~

返還率

80%

自分で過払い金の手続きをした場合、返還率は多くて80%程度で100%取り戻すことはむずしいとされています。また、入金(返還)までの期間も時間がかかり、6ヶ月以上かかることも多いです。

ゼロ和解に注意!

ゼロ和解とは、過払い金請求をしようとしている貸金業者にまだ返済中の借金があった場合「借金をゼロにするので過払い金請求もしない(双方に債権債務なし)で和解しましょう」と提案されることをいいます。

借金がゼロになるということで一見すると良い提案のように思えますが、ゼロ和解が提案されるときは過払い金が借金額よりも高い場合が非常に高く、提案通りの和解をすると損をしてしまうことがほとんどです。

ゼロ和解は司法書士や弁護士が手続きをしていない場合に提案され、承諾してしまうと過払い金請求権を放棄することになります。絶対に応じず、まずは取引履歴を取り寄せて過払い金がいくら発生しているか確認するようにしましょう。

司法書士・弁護士に依頼した場合の返還率と入金までの期間

返還までの期間

3ヶ月~

返還率

100%+利息

司法書士または弁護士に依頼して過払い金請求をおこなった場合、返還率は非常に高く、100%取り戻せることも多いです。さらに、過払い金に発生した利息もプラスして取り戻せることもあります。

また、入金(返還)までの期間も3ヶ月程度で終わることもあり、過払い金を早く取り戻せることができます。

詐欺事務所・悪徳事務所に注意!

過払い金請求をしたのち過払い金の一部を着服してしまう悪徳事務所や、初期費用は無料と謳いながらも手続き後に手数料として高額な費用を請求する詐欺事務所も残念ながら存在します。言葉巧みに過払い金請求をするよう勧誘された場合は注意が必要です。

また、過払い金請求の相談に行っただけなのに勝手に手続きを進められていたなどの被害もあります。詐欺事務所・悪徳業者に騙されないためには、以下のことを徹底するようにしてください。

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過払い金が入金(返還)されるまでの期間に影響すること

過払い金請求の手続きをおこなった場合、過払い金が入金(返還)されるまでに期間は早くて3ヶ月、遅いと1年以上かかることもあります。9ヶ月以上も期間の幅があるのは、以下のことが関係してきます。

1.裁判をするか、しないか

過払い金請求で貸金業者との交渉が難航した場合や交渉内容に納得がいかない場合は、裁判をすることができます。裁判には手間も時間もかかりますが、過払い金を多く取り戻すことができます。

入金までの期間 返還率
裁判をした場合 5ヶ月〜 〜100%+利息
裁判をしなかった場合 3ヶ月〜 〜70%

例えば過払い金が100万円発生していた場合、裁判をしないで和解すると取り戻せる過払い金は70万円程度に対し、裁判をすると100万円全額に加えて過払い金に発生している利息もプラスで取り戻せる可能性が非常に高くなります。

裁判は自分でもおこなうことができますが、必要書類の作成や平日に何度か裁判所に行かなければなりません。専門的な知識がない方や時間に余裕がない方は司法書士・弁護士に依頼する方が無難です。

2.貸金業者との交渉力

過払い金請求の手続きで長い期間がかかるのは、貸金業者との交渉期間です。特に自分で手続きをおこなう場合、お金のプロである貸金業者と対等な交渉をするためには過払い金についての知識を身につけてのぞむ必要があります。

また、司法書士や弁護士に依頼する場合は、過払い金を専門として扱っている事務所を選ぶようにしましょう。家から近いからなどの理由で適当に選んでしまうと、過払い金請求のノウハウがあまりなく手続きに時間がかかってしまう場合もありますので注意が必要です。

3.貸金業者の対応と経営状況

貸金業者は基本的に過払い金を払いたくないため、支払う過払い金をなるべく少なく、そしてなるべく先延ばしにできるよう交渉してきます。さらに、何かと理由をつけて対応になかなか応じない貸金業者も存在します。

また、貸金業者の経営状況は過払い金の返還額が減ってしまう原因になりやすく、過去には経営状況の悪さから返還率が20%程度になってしまったこともあります。

いずれにせよ、裁判をすることで手続きに対応せざるを得なく、高い返還額も望めますが、業者によって過払い金が入金(返還)されるまでの期間が長くなってしまう可能性がありますのでご注意ください。

貸金業者ごとの過払い金の返還率と入金までの期間

貸金業者によっても過払い金の返還率と入金までの期間は変わってきます。大きくは裁判の有無や交渉力によって大きく左右されますが、貸金業者の経済状況によっても変動します。

また、自分で手続きをおこなった場合は司法書士や弁護士に依頼する場合よりも返還率が下がり、また入金までの期間も長くなる傾向にあります。

貸金業者ごとの返還率と入金までの期間の目安をまとめましたので参考にしてみてください。返還率や返還期間は、杉山事務所の過払い金請求データを参考にした目安です。

アコムの返還率と過払金が入金されるまでの期間

入金までの期間 返還率
話し合いで和解した場合 2ヶ月〜 〜80%
裁判をした場合 4ヶ月〜 〜100%+利息

アコムは三菱UFJフィナンシャルグループの子会社であり、大手貸金業者のひとつです。多くの地方銀行と提携しているため利用者数は特に多く、ゆえに過払い金対象者も多いとされています。

過払い金の対応にも慣れているため、対応はスムーズです。親会社が銀行系列のため、交渉も非常に真摯に対応してくれ返還率も高い貸金業者です。

アコムへの過払い金請求は年間7万件前後で、1人あたり平均で80万円前後の過払い金を返還しています。

レイクの返還率と過払金が入金されるまでの期間

入金までの期間 返還率
話し合いで和解した場合 3ヶ月〜 〜80%
裁判をした場合 4ヶ月〜 〜100%+利息

レイクは新生銀行の子会社であり、大手貸金業者のひとつです。また、大阪の第二地方銀行であった幸福銀行の子会社である「コーエークレジット」で借り入れをしていた方も、レイクとサービス統合しているため過払い金請求の対象となります。

レイクも過払い金請求の対応はスムーズで、交渉にも対応してくれるため返還率の高い貸金業者です。

アイフルの返還率と過払金が入金されるまでの期間

入金までの期間 返還率
話し合いで和解した場合 2ヶ月〜 〜60%
裁判をした場合 8ヶ月〜 〜100%+利息

アイフルはクレジットカードのライフカード株式会社を子会社にもつ、歴史ある大手貸金業者のひとつです。2006年に大手の貸金業者では初となる業務停止命令により、経営難に。それを理由に過払い金の返還率も低くなっていましたが、最近では経営も順調になってきており返還率も上がってきています。

話し合いで和解した場合、入金までの期間は早く2ヶ月程度ですが、裁判になった場合は8ヶ月程度と長くなる傾向があります。

プロミスの返還率と過払金が入金されるまでの期間

入金までの期間 返還率
話し合いで和解した場合 3ヶ月〜 〜70%
裁判をした場合 4ヶ月〜 〜100%+利息

プロミスはSMBCコンシューマーファイナンス株式会社のサービス名で、三井住友フィナンシャルグループの完全子会社です。元々プロミスはプロミス株式会社という消費者金融会社でしたが、2004年に三井住友グループと事業提携をしたため、現在はサービスブランドして確立しています。

2008年に吸収合併した「ポケットバンク」から借り入れをしていた場合も過払い金請求の対象です。

大手金融機関の子会社であるため、手続きもスムーズで早ければ3ヶ月程度での入金が見込めます。ただし返還率は大手貸金業者の中では少し低く、100%の返還をのぞむのであれば裁判をご検討ください。

ニコスの返還率と過払金が入金されるまでの期間

入金までの期間 返還率
話し合いで和解した場合 4ヶ月〜 〜90%
裁判をした場合 5ヶ月〜 〜100%+利息

ニコスは三菱UFJニコス株式会社で日本最大級のクレジットカード会社で、三菱UFJフィナンシャルグループの子会社です。2007年より前から借り入れをしていた場合は過払い金が発生している可能性が非常に高いです。

また、ニコスの前身である日本信販、吸収合併した三洋信販、UFJカード、DCカードなどで借り入れをしていた場合も過払い金請求の対象となります。

ニコスの返還率は高く、和解でも多くの過払い金の返還が望めます。しかし、一部のカードで取引履歴が開示されないこともあるので、司法書士または弁護士に依頼することをおすすめします。

オリコの返還率と過払金が入金されるまでの期間

入金までの期間 返還率
話し合いで和解した場合 6ヶ月〜 〜100%
裁判をした場合 8ヶ月〜 〜100%+利息

オリコはリース会社でも有名な大手信販会社です。2007年3月以前は上限金利を27.6%に設定して貸し付けをおこなっていたため、2007年3月以前に借り入れをしていた場合は過払い金が発生している可能性が非常に高いです。

オリコは過払い金請求に対して比較的協力的なため返還率が高く、話し合いで和解した場合でも過払い金全額での返還が見込めます。ただし、話し合いで和解した場合でも裁判をした場合でも入金(返還)までの期間はそこまでの違いはありません。

より多くの過払い金を取り戻したい場合は、過払い金全額に加えて利息分を取り返せる可能性が高い、裁判をご検討ください。

クレディセゾンの返還率と過払金が入金されるまでの期間

入金までの期間 返還率
話し合いで和解した場合 3ヶ月〜 〜100%
裁判をした場合 5ヶ月〜 〜100%+利息

クレディセゾンは歴史あるクレジットカード会社で、東証1部に上場している大手企業です。2006年にみずほ銀行傘下のUCカードを吸収合併したため、UCカードで借り入れをしている(していた)場合も過払い金請求の対象です。

クレディセゾンの対応は良心的で返還までスムーズな交渉が期待できます。話し合いで和解した場合でも100%の過払い金の返還が望めます。裁判をした場合はプラスして利息の返還も望めますが、入金までの期間が半年近くかかります。

早く返還して欲しい場合は裁判をせず、話し合いで和解することをおすすめします。

過払い金が入金されるまでの期間を早くする方法

過払い金請求は裁判をすることでより多くの過払い金を取り戻すことができますが、返還率よりも入金までの期間をできるだけ早くしたい方もいます。

ここではなるべく早く過払い金を取り戻す方法についてご紹介します。

話し合いで和解交渉する

過払い金請求は、話し合いで和解する方法と裁判の判決を持って解決する方法の2種類があります。裁判をすると6ヶ月以上はかかってしまう手続きも、話し合いで和解することで6ヶ月以内に取り戻すこともできます。

ただし、取り戻せる過払い金額(返還率)については少なくなってしまう傾向にあります。それでも、早く過払い金を回収したい場合は、話し合いで和解する方がよいでしょう。

少額提訴をする

通常の裁判は主張・立証のやりとりを、日にちを変えて数回おこなわれますが、少額提訴をすることで1日で裁判を終わらせることができます。ただし、少額訴訟ができるのは過払い金が60万円以下の場合のみで、60万円を超えた過払い金が発生している場合は利用できません。

また、裁判官が1日で裁判を終了することが妥当ではないと判断した場合や、過払い金が確定していないなどの争点が貸金業者からある場合には、通常裁判に移行を申し立てられることもあります。

なお、少額訴訟にするか通常訴訟にするかは過払い金額ではなく、原告が自由に選択できます。

少額訴訟のメリットとデメリット

メリット
早く過払い金を取り戻せる可能性が高い
デメリット
すべての主張・立証を揃えなくてはいけないため手間がかかる
少額訴訟にしても通常訴訟に移行する場合がある

過払い金請求の実績のある司法書士・弁護士に依頼する

過払い金請求を司法書士や弁護士に依頼すると費用はかかりますが、手続き方法や交渉にも慣れているため、過払い金を取り戻す期間を早くすることができます。

しかし、どこの事務所に依頼しても同じではなく、司法書士や弁護士にも専門としている分野があります。専門外の事務所に依頼してしまうと、過払い金が入金されるまでの期間が長くなってしまうだけでなく、取り戻せる過払い金額が減ってしまう可能性もあります。

1日でも早く過払い金を取り戻したい場合は、過払い金請求の実績があり交渉力や知識が豊富な事務所に依頼してください。

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過払い金請求の手続きの流れとかかる期間

過払い金請求をする際の手続きの流れは以下の通りです。

1.取引履歴を取り寄せる

過払い金請求したい貸金業者から取引履歴を取り寄せます。取引履歴には借り入れ額や利率、返済日、返済額などの細かいデータが記載されています。

取引履歴は電話や郵送で取り寄せることができ、中には1,000円程度の発行手数料がかかる場合もあります。

取引履歴を取り寄せるまでにかかる期間

貸金業者によっても異なりますが、1週間〜2ヶ月程度で取り寄せることができます。自分で取り寄せをおこなった場合、利用目的を聞かれることがありますが、その際は「取引を確認したい」と伝えてください。

また、自分で取り寄せるよりも司法書士や弁護士に依頼して取り寄せをおこなった方が早く対応してくれる傾向にあります。

2.利息の引き直し計算をする

取り寄せた取引履歴を、利息の上限が定められている利息制限法にしたがって利息が超えていないか引き直し計算して確認していきます。

利息制限法の上限利率

借り入れ額 利息の上限
10万円未満 20%
10万円〜100万円未満 18%
100万円以上 15%

引き直し計算には無料ソフトもあり、自分で計算することもできます。しかし、1円でも相違があった場合は過払い金請求を断られてしまったり、もらえる過払い金が少なくなってしまいますので、自分でおこなう際には慎重に計算してください。

また、完済と借り入れを繰り返している場合は計算が複雑なため、司法書士や弁護士に依頼することをおすすめします。

利息の引き直し計算にかかる期間

大体は1日あれば終わります。しかし、貸金業者が複数ある場合や、完済と借り入れを繰り返している場合は、計算が複雑になり数日かかることもあります。

3.過払い金返還請求書面を発送する

引き直し計算で過払い金が発生していることが確認できた後は、貸金業者にその内容を過払い金返還請求書として発送します。過払い金返還請求書を送る際は、誰がいつ送ったかがわかる「内容証明郵便」をご利用ください。

4.貸金業者と直接交渉

過払い金返還請求書面が届くと、貸金業者から連絡がきます。ここでは通常、請求額に書かれたすべての過払い金の支払いを認める内容ではなく、過払い金の支払い額を減らす変わりに今ある借り入れの利息をカットするなどの内容で、返金額を下げる交渉してきます。

貸金業者はなるべく支払いが少なくなるようにさまざまな内容で和解を提案してきますが、ほとんどの場合、過払い金の全額返金が最も有利な条件となります。和解交渉の内容は十分検討するようにしてください。

貸金業者と直接交渉にかかる期間

貸金業者や過払い金額によって変わりますが、およそ1~3ヶ月程度かかります。

ただし、過払い金額が高い場合や個人での交渉に望んだ場合は、貸金業者もなかなか折れない傾向にあり6ヶ月程度かかることもあります。

5.話し合いで解決しない場合は裁判に提訴

直接交渉による話し合いで、貸金業者からの和解に納得いかない、話し合いが平行線で全く進まないときは過払い金請求の訴訟を起こします。

裁判には費用がかかり、また平日に裁判所にいかなければいけないなどの手間もかかりますが、多くの過払い金の回収が見込めます。

平日に何度も時間を割くことがむずかしい場合は司法書士や弁護士に依頼することをおすすめします。

過払い金請求の訴訟にかかる期間

早くても3ヶ月程度、長くなると1年以上かかる場合もあります。裁判を起こした場合は長期戦になることが多く、返還までの期間が長くなります。

また、裁判の判決が出る前に貸金業者から和解交渉をしてくることがあります。裁判を起こす前に提示してきた内容よりも良い条件での提案であることがほとんどですから、納得した内容であれば和解することで返還までの期間を早くすることができます。

ただし、裁判の判決が出る前に和解をすることで、過払い金の支払いを強制する強制執行ができなくなるため注意が必要です。

6.過払い金が返還(入金)される

交渉によって和解する、もしくは裁判の判決によって過払い金の支払額が確定します。和解の場合は和解書の作成後、裁判の場合は判決の内容にもとづいて過払い金が返還(入金)されます。

過払い金が返還(入金)されるまでにかかる期間

和解の場合でも裁判の判決がでた場合でも実際に過払い金が入金されるのは、支払いが確定してからおよそ2〜4ヶ月後になります。もっと早く入金してほしいと思うかもしれませんが、企業の手続きには時間がかかります。

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