異議申立(いぎもうしたて)とは?

異議申立とは、信用情報機関に登録された自身の信用情報に誤りがある場合に、その信用情報の訂正や削除を信用情報機関に対して依頼する手続きのことを指します。

この手続きは、個人の信用情報の正確性を確保し、不当な不利益を防ぐために重要な役割を果たします。

異議申立の基本概念

定義 信用情報の訂正・削除を信用情報機関に依頼する手続き
目的 誤った信用情報の修正による個人の権利保護
法的根拠 個人情報保護法、貸金業法など

異議申立が必要となる状況

登録内容の誤り 事実と異なる情報が登録されている場合
更新漏れ 債務の返済完了後も返済中として登録が残っている場合
不正利用 自身の知らない間に他人が自分の名義で契約した場合
登録期間の超過 法定の登録期間を超えて情報が残っている場合

異議申立の流れ

1.信用情報の確認 自身の信用情報を取得・確認
2.誤りの特定 登録内容の誤りを具体的に特定
3.証拠の収集 誤りを証明する資料を準備
4.申立書の作成 異議申立の内容を記載した書面を作成
5.申立の提出 信用情報機関に申立書と証拠資料を提出
6.調査と対応 信用情報機関による調査と必要に応じた情報の訂正・削除

異議申立の効果

信用情報の訂正 誤った情報が正しい内容に修正される
信用情報の削除 不適切に登録された情報が削除される
信用スコアの回復 誤情報の修正により信用スコアが改善する可能性
金融取引への影響 正確な情報に基づく公平な審査が可能になる

異議申立に関する注意点

証拠の重要性 申立内容を裏付ける証拠が重要
時間的制約 速やかな対応が望ましい
複数機関への対応 主要な信用情報機関すべてに対して行う必要がある場合がある
専門家の助言 複雑なケースでは法律の専門家に相談することが有効

信用情報機関の種類と役割

  • 全国銀行個人信用情報センター(銀行系)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC、信販系)
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC、消費者金融系)

これらの機関は、それぞれ異なる金融機関からの情報を管理しています。

債務整理における異議申立について

債務整理後の信用情報 債務整理の事実が正確に反映されているか確認
過払い金返還後の対応 過払い金返還により解消された債務の登録削除
債務整理中の誤登録 債務整理中の支払い状況が正確に反映されているか確認

異議申立の重要性

個人の権利保護 誤った情報による不利益からの保護
金融取引の円滑化 正確な情報に基づく公平な審査の実現
信用社会の健全性 信用情報の正確性確保による信用制度の維持

信用情報に関する問題や、異議申立の手続きについてお悩みの方は、お気軽に杉山事務所にご相談ください。

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