押し貸し(おしがし)とは?
押し貸しとは、多重債務者の銀行口座に無断で金銭を振り込み、その後法外な利息で返済を迫る非常に悪質な違法行為を指します。
この手口は、多重債務者の脆弱な状況を悪用し、さらなる債務の負担を強いる違法な金融慣行です。
押し貸しの基本概念
定義 | 無断で口座に金銭を振り込み、高金利での返済を強要する行為 |
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実行者 | ヤミ金融業者や違法な貸金業者 |
違法性 | 貸金業法違反、出資法違反など |
押し貸しの主な特徴
無断振込 | 債務者の承諾なしに口座に金銭を振り込む |
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超高金利 | 法外な高金利を要求する |
執拗な取立て | 暴力的な言動を含む強引な取立てを行う |
情報の悪用 | 多重債務者の個人情報を不正に入手・利用する |
押し貸しの手口
情報入手 | 提携する違法業者から多重債務者の情報を入手 |
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無断振込 | 対象者の銀行口座に一方的に金銭を振り込む |
返済要求 | 高金利を付加した金額の返還を要求 |
脅迫的取立て | 電話や訪問による執拗な取立てを行う |
押し貸しの影響
債務の増大 | 不要な借入と高金利により債務が急増 |
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精神的苦痛 | 執拗な取立てによるストレスや恐怖 |
生活の破綻 | 返済に追われ、正常な生活が困難になる |
違法行為の連鎖 | 一度支払うと繰り返し要求される |
押し貸しへの対処法
返済の拒否 | 押し貸しは違法行為であり、返済義務はない |
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証拠の保全 | 振込通知や脅迫的な取立ての記録を保管 |
警察への相談 | 悪質な場合は警察に相談・通報する |
法律専門家への相談 | 弁護士や司法書士に対応を相談する |
金融機関への通知 | 無断振込があった銀行に状況を説明し、対応を求める |
押し貸しを防ぐための注意点
個人情報の管理 | 不要なローン申込みを避け、個人情報を慎重に管理 |
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借入状況の把握 | 自身の借入状況を常に正確に把握する |
不審な振込みへの警戒 | 身に覚えのない振込みがあった場合、即座に確認 |
金融リテラシーの向上 | 違法な金融行為に関する知識を身につける |
債務整理における押し貸しについて
債務不存在の確認 | 押し貸しによる債務は法的に無効 |
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被害の回復 | 既に支払った金銭の返還を求めることも可能 |
債務整理への影響 | 押し貸し被害は債務整理の際に考慮される可能性 |
押し貸し被害者への支援
法テラス | 法的支援や相談窓口の紹介 |
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消費生活センター | 被害相談や解決のサポート |
多重債務者相談窓口 | 各自治体が設置する専門相談窓口 |
押し貸しについてのよくある質問
押し貸しによる振込金は、たとえ使ってしまっても返済義務はありませんが、むやみに使用することはおすすめできません。振込みを見つけた場合は、すぐに金融機関に報告し、専門家に相談することが賢明です。
押し貸しの場合、後で法外な金利を要求されたり、執拗な取立てに遭う可能性があるためです。また、振込記録は証拠として保管しておくことが重要です。
押し貸し業者からの取立ては違法行為です。まず、取立ての日時や内容を記録として残し、警察や法律の専門家(弁護士・司法書士)に相談してください。
取立ての内容が脅迫的な場合は、すぐに警察に通報することをおすすめします。また、一人で抱え込まず、法テラスや消費生活センターなどの公的機関にも相談できます。専門家に相談することで、適切な法的保護を受けることができます。
押し貸しによる債務は法的に無効であり、既に支払った金銭の返還を請求することは可能です。
ただし、実際の返金には法的手続きが必要となることが多く、業者の特定や証拠の収集が重要になります。
返金を求める場合は、支払いの記録(振込明細や領収書など)を保管しておき、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。専門家のサポートを受けることで、より確実な被害回復を目指すことができます。
押し貸しの被害に遭われた方、または不審な振込みや取立てでお悩みの方は、お気軽に杉山事務所にご相談ください。
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