証書貸付(しょうしょかしつけ)とは?

証書貸付とは、金銭消費貸借契約を締結し、契約書(証書)に基づいて行われる貸付方法です。一般的に「証貸(しょうがし)」と略されることもあります。

この貸付方式は、主に銀行や消費者金融会社で利用され、借入金額や返済方法が明確に定められるのが特徴です。

証書貸付の基本概念

定義 契約書に基づいて行われる貸付方法
特徴 借入金額、返済方法、金利が明確に定められる
主な利用者 銀行、消費者金融会社

証書貸付の主な返済方式

元利均等返済方式
  • 毎月の返済額(元本+利息)が一定
  • 一般的によく用いられる方式
テイルヘビー方式
  • 毎月は利息のみ支払い
  • 返済期限(多くは5年後)に残元金を一括返済
  • 「重い尻尾」の意味で、最後の返済額が大きい

証書貸付の特徴

  • 契約書に基づく明確な取り決め
  • 一括での資金調達が可能
  • 長期の返済計画を立てやすい
  • 担保の有無により条件が変わる場合がある
  • 返済方法の選択肢がある(元利均等方式やテイルヘビー方式など)

証書貸付の例:不動産担保付証書貸付

CFJの場合 原則として元利均等方式を採用
アイフルの場合 テイルヘビー方式を採用

証書貸付のメリット

  • 契約内容が明確で分かりやすい
  • 長期の返済計画が立てやすい
  • まとまった資金を一度に借りられる

証書貸付のデメリット

  • 手続きが複雑な場合がある
  • 返済計画の変更が難しい場合がある
  • テイルヘビー方式の場合、最終返済時の負担が大きい

債務整理における証書貸付について

任意整理 返済計画の見直しや金利の引き下げ交渉が可能
個人再生 再生計画に基づいて返済条件の変更が可能
自己破産 免責により債務が消滅する可能性がある
注意点 担保付きの場合、担保権の扱いに注意が必要

証書貸付に関する重要ポイント

契約内容の確認 返済方法、金利、期間などを十分に確認する
返済計画の立案 長期的な視点で無理のない返済計画を立てる
担保の影響 担保の有無により借入条件が大きく変わる場合がある
返済方式の選択 自身の収入状況に合わせた返済方式を選択する

証書貸付は、長期的な借入れに適した貸付方法ですが、返済計画や契約内容をしっかりと理解することが重要です。証書貸付に関する疑問や、返済に困難を感じている場合は、杉山事務所にご相談ください。

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