知らなきゃ損するおまとめローンのメリットとデメリット
複数の金融機関から借金をしてしまい、「管理ができない」「返済するのが困難」となっている方。おまとめローンをお考えではありませんか?複数あった借金を1つにまとめられる「おまとめローン」は、まとめることで得られるメリットもありますが、デメリットもある点には注意が必要です。
また、借金を減額交渉できる任意整理は人によっては、おまとめローンよりも大きなメリットを得られる可能性もあります。このような方法で、借金を法律事務所などを通じて整理できますが、「実際、おまとめローンと任意整理はどちらをした方がいいのか?」などの相談も多く寄せられています。
杉山事務所では、借り入れ状況に応じて、おまとめローンか任意整理にするべきか、そのメリット、デメリットを無料でお伝えできるので、安心してご相談ください。
おまとめローン(借金一本化)のデメリットとメリット
複数の金融機関から借り入れている状況のことを多重債務といいます。この多重債務に対して、低金利のカードローンにまとめることができる仕組みに、おまとめローンがあります。
しかし、おまとめローンにはメリットとデメリットがあるため、詳しくみていきましよう。
おまとめローン(借金一本化)のメリット
- 毎月の返済金額が軽減する
- 金利を下げられる
- 複数の返済期日に追われなくて済む
毎月の返済金額が軽減する
複数あった借り入れ先を、低金利のカードローン1つにまとめるローン。まとめることで管理が簡単になるため、金利も一社ずつ返済するより支払い合計金額が大きく軽減されることもあります。
金利を下げられる
金利は高ければ高いほど、借金の総額が増加することを意味します。例えば、年利率18パーセントの商品と年率10%の商品であれば、借金として返さなければならない金額は10%の商品の方が総額は少なくなるでしょう。
また、借入金額が大きくなるほど金利は小さくなっていくため、おまとめローンで借金を一本化することで最終的に借金の総額も小さくなります。借金の総額は、どのくらいのペースで返していくかによっても異なるものの、おまとめローンで一元化することを想定した場合、それなりに大きな金額となることが想定されます。
その場合、同じおまとめローンという商品であっても金利が異なるパターンも多いため、なるべく金利の高くない商品を選択することで利用者のメリットにつながります。
金利の設定は、後述でも触れますが会社によって大きく異なるものの、金額が大きくなればなるほど、高い金利になりにくいといえるため、おまとめローンを使用する際は金利も気にしてみましょう。
100万円未満の借り入れを複数している場合
お金を返す際に発生する金利は、利息制限法のもとで決められ、上限金利は借り入れ金額によって変わります。10万円未満であれば20%、10万円以上100万円未満であれば18%、100万円以上であれば15%とされている状態です。
100万円未満の借り入れを複数の貸金業者からしている場合、15%以下の金利に下げることが可能です。
複数の消費者金融から借り入れしている場合
一言でおまとめローンを契約するといっても、消費者金融のおまとめローンと銀行のおまとめローンの2種類があります。銀行のおまとめローンは、消費者金融と比べて金利は低く、限度額も多くなりやすいとされています。
しかし、だからといって、銀行のおまとめローンの方がいいとは限りません。借入金額が高く、返済期間が長い場合、場合によっては消費者金融のおまとめローンよりも返済額が高くなる可能性もあります。
複数の返済期日に追われなくて済む
複数の消費者金融からお金を借りていると、金融機関によって返済日がそれぞれ異なる場合があります。一社ずつの返済だと、払ったか払ってないのかわからなくなってしまい、管理するのが難しくなることも。
しかし、「おまとめローン」は、複数の金融機関から借り入れていた借金を1つにまとめることができるため、返済期日も毎月1回となります。毎月何度もある返済期日に追われることなく、精神的にも経済的にもゆとりをもって返済していくことが可能です。
おまとめローンのデメリット
- 借金の元本は減らせない
- 残った借入枠で借金を増やしてしまう
- おまとめローンの審査が厳しい
- 家族にバレるリスクがある
借金の元本は減らせない
おまとめローンを契約することで、月に何度もあった返済を1回に減らすだけでなく、月々の返済額が軽減されるなどメリットも多くあります。
しかし、ここで勘違いしてはならないのは、月々の返済額が軽減されるからといって、借金そのものを減らせるわけではないということです。
残った借入枠で借金を増やしてしまう
複数の金融機関から借り入れた借金を、低金利でおまとめローンと契約することで一時的に元あった借金は返済されます。しかし、新たにカードローンを組んで返済しただけなので、借金がなくなったわけではありません。
おまとめローンは月々の返済額が少なくなるのがメリット。しかし、返済額が少ない場合には、完済までの期間が長くなってしまいます。
また、返済期間中にカードローンやクレジットカードの借入枠があった場合、新たに金融機関からお金を借り入れることが可能です。そのため、おまとめローン返済期間中に、借金を増やしてしまうケースも少なくはありません。
おまとめローンを検討している人の多くは、浪費や借り入れが癖になっていることも多く、再び借金を繰り返してしまう危険性も考慮しておきましょう。
おまとめローンの審査が厳しい
複数の金融機関から借金をして苦しむ方の多くが一度は検討する「おまとめローン」。しかし、その最大のデメリットは審査がとても厳しいことです。大前提として、収入が安定していること、必要書類に不正がないことです。
仮に審査が通ったとしても、おまとめローンの条件は厳しいことがあります。また、おまとめローンの申し込みに関しては、保証人が必要など、現在の状況よりも悪化することも考えられます。
悪化してしまう人の多くは、事務所などに相談せずにその会社のおまとめローンの審査をして契約しまっていることが悪化の原因です。会社ごとにおまとめローンの条件は違うため、事務所などで相談することで自分に合った条件を見つけることが今の状況を打開できる近道といえるでしょう。
おまとめローン審査に落ちる人の特徴
- 年収の3分の1を超える借金がある
- 借入先が4件以上ある
- 信用情報に傷がついている
- 勤続年数
- 過去数年の間に金融事故を起こしている
家族にバレるリスクがある
何らかの郵送物が契約時に自宅に届く関係上、家族にバレるリスクがあります。これは、ローン契約時には利用規約など何らかの郵送物が必ず送られてくるためです。郵送先を自宅以外に指定することはできません。
おまとめローンの注意点
注意するべきおまとめローンの詐欺
近年では、複数の借金で困っている人の弱みに漬け込んだ詐欺も増えている状況です。その手口は、多重債務を一本化する融資の勧誘、お金を借りさせて小包や「レターパック(旧エクスパック)」で送金させようとする手法があります。
最終的に連絡が取れなくなり、借り入れしていた会社から多額の請求書がくる場合もあります。このような手口を、「保証金詐欺」と呼びます。
また、現金書留ではお金を送付したという記録が残るものの、小包や「レターパック(旧エクスパック)」はお金を送付したという記録が残りません。そのため、この詐欺でとられたお金を取り戻すことはほぼ不可能といわれています。
支払う利息が増えてしまう
返済する利息の大きさは、最終的な返済額の総額に大きな影響があります。仮に月々の返済額が小さくなったとしても、最終的な金額が大きくなってしまうようではおまとめローンを申し込むメリットが薄れてしまうでしょう。
加えて、利息が減少せず長く返済し続けるような契約内容であれば、月々の支払い金額だけではなく、最終的な返済額まで考慮することを意識しましょう。
支払う利息が増えてしまうケース
業者 | 借入額 | 返済額 | 金利 | 利息 | 返済期間 |
---|---|---|---|---|---|
A社 | 50万円 | 14,000円 | 18% | 221,450円 | 52ヶ月 |
B社 | 50万円 | 14,000円 | 17.8% | 217,377円 | 52ヶ月 |
C社 | 50万円 | 12,000円 | 18% | 284,353円 | 66ヶ月 |
合計 | 150万円 | 40,000円 | – | 723,180円 | – |
A社のおまとめローン | 150万円 | 30,000円 | 15% | 868,611円 | 79ヶ月 |
この場合、A社・B社・C社からの借入額とA社のおまとめローンの金額そのものは大きく変わりません。一見すると月々の支払金額が低下していることから、おまとめローンの方が利用者にとって大きくメリットがあるように感じるでしょう。
しかし、利率と利息を確認してみてください。おまとめローンの方の方が、返済金額が小さいものの、返済期間が長いため、返済金額の総額が大きくなっています。この金額差だけに着目してみると、14万円近くの差が生じることになります。
つまり、金利の高さが3%前後異なったとしても借入期間が長くなるほど返さなければならない金額が上昇していくことになるため、計画的な返済計画を立てたうえで利用していいきましょう。
月々の返済金額だけでなく、利率による返済額まで考慮したうえでおまとめローンを利用しいく必要があります。
金利があまり下がらないケースもある
利息については、明治10年に、借金の利息や遅延損額金の利率などを制御するために作られた「利息制限法」という法律があります。様々な改正が行われている中、2010年6月には貸金業者が貸付できる上限金利が利息制限法に加わりました。
そのため、改正された2010年6月以降に借り入れをしている場合、金利があまり下がらなくなっています。また、金利は会社によってさまざまで、必ずしもまとめれば金利が下がるというわけではありません。
おまとめローン(借金一本化)よりメリットの多い任意整理
借金減額の交渉ができる任意整理
消費者金融からの借金を完済する方法として、銀行等の「おまとめ」=借金一本化を利用する方法のほかに、借金減額の交渉ができる任意整理をする方法があります。
任意整理とは、貸金業者と交渉して債務額全体を減らしたり、月々の返済額を減らすことで、負担を減らす手続きのことです。任意整理をすると、利息がカットされ、毎月の返済金額を減らすことができます。さらに、弁護士、司法書士事務所に依頼すれば返済代行をしてくれる事務所があるので、返済窓口の1本化が可能です。
しかし、任意整理をすると貸金業者のクレジットカードは利用ができなくなり、新たな借入れはできなくなるデメリットがあるといえます。
おまとめローン | 任意整理 | |
---|---|---|
利息 | 軽減される | 将来利息をカットできる |
過払い金 | 取り戻せない | 取り戻せる可能性がある |
ブラックリストの登録 | なし | あり |
任意整理でいくら借金が減るのか杉山事務所で無料相談
杉山事務所では、借金減額の交渉を行うことができます。おまとめローンを申し込むだけでなく、任意整理なども無料で相談可能です。任意整理のメリットは、将来的な利息をカットしたり、過払い金を取り戻せる可能性もあります。
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