差押え（さしおさえ）とは？

給与に関しては、法律で差押禁止額が定められています。給与から差し押さえられる金額には上限があり、生活維持に必要な最低限の金額は保護されます。

具体的には、給与から必要経費を差し引いた手取り額の4分の3は差押禁止とされており、残りの4分の1が差押えの対象となります。

ただし、給与が高額な場合は異なる計算方法が適用される場合があります。

差押えを避けるための最も効果的な方法は、債権者と早期に話し合いを持ち、任意整理や債務整理を行うことです。

具体的には、分割払いの合意を取り付けたり、任意整理による支払計画を立てたりすることで、差押えを回避できる可能性があります。

また、状況に応じて個人再生や自己破産などの法的整理の検討も選択肢となります。重要なのは、支払いが困難になった段階で早めに専門家に相談し、適切な対応を取ることです。

差押えに法的な問題がある場合や、差押禁止財産が含まれている場合は、異議申立てを行うことができます。

例えば、差押えの手続きに瑕疵がある場合や、差押えの範囲が適切でない場合、また差押禁止財産（生活必需品や仕事に必要な道具など）が含まれている場合は、裁判所に異議を申し立てることが可能です。

ただし、異議申立ては専門的な法的知識が必要となるため、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。