多重債務(たじゅうさいむ)とは?
多重債務とは、消費者金融やクレジット会社など、複数の債権者から借金をしており、その返済が困難になっている状態を指します。
具体的には、複数の貸金業者からお金を借りている状況を多重債務と呼びます。
多重債務の特徴
複数の債権者 | 一つの金融機関だけでなく、複数の金融機関から借り入れをしている状態です。 |
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返済の困難 | 借入金の返済が困難になっている、または困難になりつつある状況を指します。 |
負のスパイラル | 返済のために新たな借り入れをするなど、借金が雪だるま式に増えていく傾向があります。 |
多重債務の推移
多重債務問題は、かつて深刻な社会問題となっていましたが、法改正などの対策により、近年では改善傾向にあります。
平成18年貸金業法改正前 | 「5件以上借入れ」の人数が約230万人でした。 |
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平成19年 | 同人数が約171万人に減少しました。 |
平成24年 | さらに減少し、約44万人となりました。 |
この大幅な減少は、主に以下の要因によるものと考えられます。
総量規制の効果
総量規制とは、借入総額が年収の3分の1を超える貸付けを原則として禁止する規制です。この規制の導入により、過剰な借り入れを防ぐ効果が現れています。
杉山事務所に相談される方の借入状況を見ても、5件以上借り入れをされている人はあまり見られなくなりました。これは総量規制の効果が十分に表れている証拠と言えるでしょう。
多重債務に陥らないために
多重債務に陥らないためには、以下のような点に注意することが重要です。
- 収入に見合った支出計画を立てる
- 安易な借り入れを避ける
- 複数の借り入れを管理する
- 返済が困難になりそうな場合は早めに相談する
多重債務についてのよくある質問
はい、多重債務の状態でも債務整理は可能です。むしろ、多重債務は債務整理の一般的な対象となっています。
任意整理、個人再生、自己破産など、状況に応じて最適な方法を選択できます。ただし、どの方法が最適かは個々の状況によって異なるため、専門家への相談をおすすめします。
早期に相談することで、より良い解決方法を見つけることができます。
はい、総量規制の対象外となる借入れがあります。
住宅ローンや自動車ローン等の目的が明確な資金使途がある借入れ、不動産担保ローン、配偶者等の収入を合算して借入れを行う場合などは、総量規制の対象外となります。
ただし、これらの借入れであっても、返済能力を超えた借入れは避けるべきです。
返済が遅れ始めたら、すぐに対応することが重要です。まず、収支状況を見直し、支出を抑える努力をしましょう。
そして、債権者に状況を説明し、返済計画の見直しを相談することをおすすめします。特に、新たな借入れで返済する「自転車操業」は、状況を更に悪化させる可能性が高いため避けるべきです。
早い段階で法律の専門家に相談することで、より良い解決方法を見つけることができます。
多重債務に関するご相談は杉山事務所へ
多重債務でお悩みの方、または多重債務に陥りそうだと感じる方は、早めの対策が重要です。借金問題は一人で抱え込まず、専門家に相談することをおすすめします。
多重債務のお悩みは杉山事務所にご相談ください。経験豊富な専門家が、相談者様の状況を詳しく分析し、最適な解決策をご提案いたします。早期の相談が、問題解決の近道となります。
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