債務整理をする前に注意しておきたい【詐欺・トラブル】

債務整理をしようと決心して、弁護士や司法書士に依頼をしたのに契約時にうけた説明とまったく違う結果になってしまったというトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
悲しいことですが、相談者に寄り添えず説明が足りない事務所や最初から多額の費用を受け取ることを目的としているような悪徳な弁護士や司法書士がいることも事実です。

トラブルに合わないために、依頼する事務所選びは非常に重要です。
どういったトラブルや詐欺があるのか、トラブルや詐欺の回避方法を紹介しますので、依頼する事務所を選ぶ参考にしてください。

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債務整理でおこるトラブルの例

弁護士や司法書士の知識・経験不足で起こった債務整理の失敗

債務整理の依頼をしたときに当初の説明と違い、実際には借金があまり減らず、納得のいく結果にならなかったということがあります。
これは弁護士や司法書士の説明不足もしくは債務者の理解不足などが原因として挙げられます。つまり、弁護士や司法書士と依頼者のコミュニケーション不足によって起きてしまうトラブルです。

契約時に「過払い金が○○万円は戻る」などと良いことばかり説明されて、実際の内容が違うなどといった場合の金銭的トラブルもまた、弁護士や司法書士とのコミュニケーションが不十分だった故に起こりえるトラブルといえるでしょう。
トラブルを避ける為にも、担当の弁護士や司法書士とは綿密に話し合い、自分の要望する結果と現実の結果が違うことになる可能性があると常にチェックしておきましょう。

過払い金・債務整理の無料診断・調査のはずが、依頼をさせられた

勧誘がしつこく、強引に契約させられたり、過払い金の調査のみ依頼をしたはずが、気づいたらすでに契約をしたことになっていて、手続きが進んでいたということがあります。
無料診断などを利用する場合は、かならず途中でキャンセルした場合の対応も最初の相談時に確認をしましょう。

過払い金について、強引に大幅な減額早期和解を勧めてくる

納得のいく説明をもとめても明確な回答はなく、とにかく過払い金の相場だと言われて大幅に減額をした金額で和解をさせられるという場合もあります。
提示された金額に納得ができない場合は、和解をする前にすぐに違う事務所に相談してみましょう。
いくつかの事務所で無料診断を行い、自分が納得できる金額でない限り、和解をする必要はありません。

担当者も説明もころころ変わり、不信感を抱く

十分な法的な知識や経験があるのか疑わしいと感じたという場合があります。
この場合も、複数の事務所に相談してみて各事務所の対応を比較してみることです。

担当者がころころ変わり、不信感がつよくなってしまった場合は担当の弁護士や司法書士と直接話をして、今後は担当を変えないようにお願いしてみましょう。
それでも対応が変わらない場合は契約を打ち切り、他に安心できる事務所を探しましょう。

交渉による過払い金回収報酬が25%~29%などと高額である

交渉による過払い金回収報酬は、20%~程度が相場であり、弁護士会の報酬基準のガイドラインにも定められています。
訴訟で解決した場合は25%程度になりますが、それ以上報酬がかかる事務所はいい事務所には依頼すべきではないでしょう。
契約時に、過払い金の報酬額についてもきちんと確認しましょう。

広告に記載のない費用がある/1社当たり各種手数料の定めがある

広告に記載のない費用がかかると相談時にいわれた場合は、弁護士や司法書士にその費用が何に対してかかる費用なのか聞いてみましょう。
どうしても納得できない場合はやはり別の事務所にも相談してみるのがベターです。

具体的な進捗を教えてくれない

どれほど尋ねても具体的な答えが返って来ない場合は、詐欺の可能性も視野に入れなくてはなりません。
また、詐欺でなかったとしても具体的な説明ができないということはその担当者、事務所全体の能力と大きく関係します。
一度担当を変えてもらえるよう打診してみて、納得がいく回答がない場合には他の事務所に相談しましょう。

取引履歴をもらえない/取引履歴の請求で1件1万円など費用を請求された

こちらも詐欺の可能性があります。
証拠はとても大事なものですので、それを渡さないということは詐欺の可能性以前にきちんとした管理体制がとられていないこともありえます。
取引履歴を渡さないのに解決するといって費用を請求するといった行為の場合、費用を支払う前にすぐに他の事務所に相談しましょう。

事前の説明、承諾なく、最も不利な計算方法で処理された

不利な計算方法(無利息方式)で処理された場合、また請求できる過払い金の算出方法を説明してくれない場合もあります。
これらによって明らかな不利益が生じた場合、これも詐欺行為に入ります。
過払い金に対して発生していた利息はいくらなのか聞いてみて、答えられない事務所であれば別の事務所に相談してみるといいでしょう。

精算時期が分からない、合理的な理由がないのに回収金を精算してもらえない

精算時期が分からないだけなら、向こうの説明不足である可能性もあるため、きちんと問い合わせて確認をとってみましょう。
また、回収金の精算をしてもらえない場合で、問い合わせても明確な回答がない場合は、詐欺の可能性もあります。

不利益になることの説明がなく、知らぬ間に信用情報に傷がついてしまった

これもまた、相手とのコミュニケーション不足によって起こりえるトラブルです。
もしかしたら、どこかで説明されていたのに自分が忘れてしまったという可能性もありますので、かならず電話で相談する時には信用情報にのってしまうことがないのか毎回確認をとるようにしましょう。

任意整理で詐欺ではないかと感じるケースには確認不足が原因のこともある

任意整理したものの、弁護士や司法書士への依頼費用をプラスすると返済額が増えていたり、あまり返済額がらくになっていないと感じることがあります。

任意整理では、過払い金が発生していない限りは将来利息のカットしかできません。そのため、残りの借金と弁護士や司法書士への費用をプラスした総額のほうが増えることもあります。
これは、利息を払い続けた場合の返済総額よりは減っている計算となるためです。
このように、きちんと説明をされれば「なるほど」となることでも、弁護士や司法書士の説明不足であったり、依頼者が十分にこういった仕組みを理解できていなかったりすると「返済額が増えている!詐欺だ!」という感情を抱いてしまいます。

こういった場合もあるため、金銭的な面で首を傾げることになったときは、すぐさま詐欺を疑うということではなく、しっかり事務所に理由を確認してみるようにしましょう。

たしかに中には悪徳な司法書士や弁護士もいます。
しかし、依頼者が納得していれば問題ないことも、司法書士や弁護士の説明不足や依頼者の理解不足で詐欺ではないかと感じることもあります。
大事なのは即決せずにワンクッションを置いて考える余裕を持つことです。

借り入れを減らせる任意整理

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悪徳弁護士・司法書士・整理屋・非弁提携による詐欺行為の手口

債務整理されずに着手金・手数料だけ払わされる着手金詐欺

着手金詐欺とは、債務整理を依頼したにも関わらず、着手金・手数料だけを持って逃げられてしまう詐欺のことです。
直接対面せず、インターネット上のみでやり取りをする場合に起こる可能性があります。
事務所が遠方だったり契約書が郵送のみの事務所も注意が必要です。
便利なインターネットですが、やはり相手の顔が見えない分だけ、こういった詐欺の確率は通常よりも高まる傾向にあることは注意しておきましょう。

過払い金の金額を騙して着服されるケース

過払い金があるのに「返済が必要」と嘘の報告をして着服されるといったケースもあります。
これは、本来不必要な支払いをさせて、そのお金をそのまま着服する手口です。
冷静な目で見れば「なぜ騙されるの?」というようなケースかもしれません。
しかし、今まで信用していた事務所からそう報告されれば思わず払ってしまう人が居るのもまた事実です。

返済が必要な借金を放置してしまうケース

あえて「何も報告しない」ことで依頼者に不利な状況を作る場合もあります。
これは詐欺というよりも悪徳弁護士・悪徳司法書士の部類でしょう。
依頼者のことを考えずに仕事をする、まさに悪徳な士業も居れば、純粋に不手際でこういった状況になってしまう場合もあります。
いずれにせよ、依頼者にとっては信用問題に関わる事案ですので、依頼したあとは任せっきりにせず、定期的に返済がいつ必要になるのか進捗を尋ねてみるといいでしょう。

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債務整理の詐欺・トラブル回避法

債務整理の費用相場を知っておくこと

債務整理における余分な請求を見抜く第一の方法は、各費用の相場を知っておくことです。
相場より明らかに高い場合はもちろんですが、あまりにも安い場合もまた警戒したほうが良いでしょう。
「安かろう悪かろう」ではありませんが、値段が安い場合は安いなりの理由があるのです。
たとえば、弁護士や司法書士の評判が悪く、相場通りの金額では顧客を確保できないなどです。

相場は、基本的に事務所によって大きく違うというものではありません。
ある程度共通しているものです。一般的な相場を知っておけば「安い!」と飛びつく前に「安すぎではないか?」と一歩止まって考える余裕を持つこともできます。
相場を知っておくことが詐欺対処法となるのです。

任意整理の相場

費用の相場は貸金業者の数にもよりますが、2万円~5万円程度となります。

個人再生の相場

個人再生は、大手だと基本的に弁護士が30万から60万円程度、司法書士が30万から40万程度です。
ただし、司法書士の場合は書類作成の代行のみとなります。
また、住宅ローン特則を利用する場合としない場合では5万円から10万円ほど料金が変わることもあります。
ちなみに、弁護士の場合は金額が大きいため、通常は依頼後に分割して支払うことが可能です。

自己破産の相場

費用はある程度共通していて一般的な相場があるといいましたが、例外的なものがこの自己破産です。
自己破産は、極端に高い金額でなければ事務所によって自由に設定できるものとされています。
これは、平成16年以降の弁護士費用の自由化によるものです。
しかし、これにも相場と呼べる金額はあります。
日弁連のアンケートでは費用は20万円~30万円程度、成功報酬は0から20万円程度が相場となります。

また、事務手数料などがかかる場合もあり、合計では20万円から50万円程度が相場といえます。
弁護士費用は、基本的に弁護士と依頼者の合意で決まります。自己破産はその一例といえるでしょう。

NPOやボランティアを名乗るところから弁護士・司法書士を紹介されても信用しない

NPOやボランティアの団体も多くあります。
しかし、数が多いだけにその質はピンからキリまで、なかにはとても悪質な団体もあります。
確実にトラブルを回避するには、よく知らない団体から弁護士・司法書士を紹介されても簡単に信じないことです。
NPOやボランティアといった肩書に惑わされないように
しましょう。

少しでも不明点があれば確認し、納得してから依頼する

大切なのは、疑問を疑問のまま放置しないことです。
どんなに小さなことでも「おや?」と思うことがあれば、必ず確認することがトラブル回避につながるのです。

ちなみに、借金を一度も返済せずに債務整理すると詐欺になる可能性があるので注意しましょう。

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こんな事務所には依頼するな!選ばない方がいい事務所の特徴

債務整理の実績がない事務所

司法書士や弁護士にはそれぞれ得意とする業務があります。
数ある事務所の中には、債務整理の実績がない事務所もあります。
こういった実績のない事務所に依頼しても経験不足からトラブルが起きる可能性があるため避けましょう。

司法書士や弁護士が面談しない事務所

司法書士や弁護士本人ではなく事務員などが対応する事務所もあります。
実際に仕事をしてくれる人の顔が見えないことは不安ですし、会わなければその司法書士や弁護士が信頼に値する人かどうかも分かりません。
相手の顔が見えない事務所もまた、避けたほうが無難でしょう。

費用がわかりにくい事務所・相場と比べて高すぎる事務所

金銭に関わることは、非常に重要な問題です。
費用の説明が分かりづらかったり、費用がはっきり分かっても相場と比べて明らかに高すぎたりする場合も詐欺の可能性もあるため、避けたほうが良いでしょう。

メリットのみを説明してデメリットやリスクを説明しない事務所

メリットはもちろん気になりますが、やはり物事にはデメリットやリスクがつきものです。
ですが、なかにはこういったデメリットやリスクの説明をしてくれない場合があります。
これは、メリットだけを話して是が非でも依頼をしてもらおう、デメリットやリスクの説明をせずに依頼者が不利益を被っても構わないという行為です。
こちらも詐欺の可能性があるため、避けたほうが無難といえます。

恐れる必要がないブラックリスト

契約書を作らない事務所

仕事をするうえで契約書はとても大事です。
特に債務整理などは金銭的な問題そのものなのですから尚更です。
ところが、その契約書をないがしろにしたり、頼んでも作ってもらえなかったりする事務所はさけましょう。
書面の証拠を残したがらないのは、これもまた詐欺の可能性があります。

依頼人の連絡にルーズ・返信が遅い事務所

これは人によってはあまり気にならないかもしれませんが、依頼人の連絡にルーズだったり、返信が遅かったりする事務所も危険信号が点灯しています。
何度か言ってきましたが、トラブルを回避するためには依頼人と事務所との密なコミュニケーションが大切です。
それなのに連絡が返ってくるのに時間がかかりすぎては不安になりますし、万が一トラブルが起きたときに迅速な対応ができなくなってしまいます。

また、依頼する側としては気になる点はすぐにでも教えてもらいたいものでしょう。
仮に返答に時間がかかるものだとしても「事務所で検討中です」の一言くらいはあってもいいはずです。
それすらもないがしろにする事務所は、依頼人に寄り添っているとは言い難いでしょう。

サービス業の認識が欠けている事務所

司法書士や弁護士というと、法律家というイメージが強いかもしれませんが、これらの職種はサービス業の一面も持っています。
つまり、依頼人なくしてはありえない職業です。
このサービス業の認識が欠けている事務所、すなわち接客態度が雑な事務所もまた、避けることをおすすめします。
依頼人への対応が雑な事務所に、丁寧な仕事を期待するほうが難しいでしょう。

安易に知り合いの事務所を選ばない

「知り合いに事務所を構えている人が居るから」「知り合いなら安心だから」という理由で、知り合いの事務所を訪ねる人もいます。
実は、これも少し考えてほしい行為となります。
知り合いなら、たしかに詐欺に巻き込まれる可能性は低いでしょうし、何かトラブルがあったとしてもすぐに対応してくれそうです。
しかし、知り合い=有能ではないのです。

また、その知り合いにはあなたの知らない面があって、実は詐欺まがいのことを働いているという可能性もないわけではありません。
この場合、知り合いだからという安心が油断となり、逆に危険となってしまいます。
事務所を選ぶときは、知り合いだからというだけでなく、やはり仕事の実績で選ぶのがいいでしょう。

過去に問題を起こしている事務所

弁護士会や司法書士会から懲戒を受けたことがある事務所は避けたほうがいいでしょう。
事務所選び方では、とにかくその事務所の過去の実績などを洗い出す作業が肝心となります。
なお、その際には以下のURLをご参考ください。

弁護士懲戒処分検索センター

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被害にあってしまったら弁護士会・司法書士会に相談しよう

債務整理はただでさえ大変な作業です。
そのなかで被害に遭ってしまったらと考えるだけでも嫌なものです。
しかも司法書士や弁護士など、本来はトラブルに対応してくれる人が原因となっているわけですから、どこに相談すればいいのか分からなくなってしまうのではないでしょうか。
もしも弁護士事務所や司法書士事務所で何らかの被害に遭った場合は、早急に弁護士会または司法書士会に相談しましょう。
これらは、いわば各事務所の上位機関です。

そのため、当然ながら各事務所に対する発言権などをもっています。
もしも弁護士事務所で被害に遭ったら弁護士会へ、司法書士事務所なら司法書士会へ早急に相談をしましょう。
たとえ守ってくれるはずの法律事務所で被害に遭ってしまっても、相談に乗ってくれる場所はあることを忘れないでください。

債務整理をする場合は司法書士や弁護士に相談

いろいろなケースを説明してきましたが、債務整理をするときに事務所えらびで失敗してしまうと、残った借金を返済していく期間が思っていた以上に短くなったり返済額が高額になってしまい、結果的に自己破産せざるをえないという最悪の結果をまねくこともあります。
あやしい、信用できないと感じた場合、すぐに他の事務所の無料相談を利用して被害にあわないようにしましょう。

杉山事務所では月10,000件以上の相談があり※1、相談者様の要望に合わせた解決方法を提案しています。
相談料は無料ですので、気軽にフリーダイヤルやメールフォームからお問い合わせください。

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