再生債務者（さいせいさいむしゃ）とは？

再生債務者は、原則として財産の管理処分権を保持することができます。

ただし、重要な財産の処分や新規借入れなどについては裁判所の許可が必要となる場合があります。

これは破産手続きとは大きく異なる点で、事業や生活を継続しながら債務の整理を行えるという民事再生の大きな特徴です。

再生債務者として認められるためには、経済的な困難に直面しているものの、事業や生活の再建の可能性があることが重要です。

具体的には、債務超過や支払不能の状態にあるか、そのおそれがある一方で、収入や事業の継続性があり、再生計画を実行できる見込みがあることが求められます。

また、破産手続き開始の原因となる事実がある場合でも、再生の見込みがあれば申立てが認められる可能性があります。

再生手続き中の新たな借入れは、原則として裁判所の許可が必要となります。

ただし、事業の継続や生活の維持に必要な範囲内での借入れについては、裁判所の許可を得られる可能性があります。

例えば、事業資金の調達や生活費の借入れなどが該当します。重要なのは、借入れの必要性と返済可能性を明確に示すことができるかどうかです。